暗室 概要

このページの主旨
 このページははじめて写真の自家処理をしようと考えている人を対象に、 簡単で、正確なカラー写真の自家処理の手助けになればと思い、 製作しました。
 また白黒写真の自家処理も扱っていますが、こちらは入門、というか、おまけ程度に考えて下さい。

最後まで自分でやろう
 写真ができるまでの手順は、おおまかにいうと
  @撮影→Aフィルム現像→Bプリント
となります。
 このページで扱うのは「Aフィルム現像」と「Bプリント」です。写真撮影に関する書籍が多数出版 されているのに対し、現像・プリントはあまり見かけません(特にカラー写真は皆無)。 要するに自分で現像・プリントをしようとする人が少ないンですね。 暗室が必要だったり、機材が高そうだったり、作業が面倒くさそうだったり、理由は様々でしょうが 実際やってみるとそれほどではありません。
 写真は最終的なプリントまでできてひとつの作品ですから「写真が趣味」という人は是非、 現像・プリントまで自分ですることをお勧めします。

ヤッカイな現像
 写真ができるまでの手順をもう少し正確に分類し直すと
  @フィルム露光(撮影)→Aフィルム現像→Bペーパー露光(プリント)→Cペーパー現像(プリント)
となります。これらの中で、「@フィルム露光(撮影)」と「Bペーパー露光」は多くのメーカーから 機材がシステム化されて比較的安価に販売されているので自家作業していく上で問題ないのですが、 問題なのが「Aフィルム現像」と「Cペーパー現像」の薬剤による処理工程です。
 薬品処理する方法は
  ・フィルム現像=現像タンク
  ・ペーパー現像=バットか現像ドラム
以上を用いた方法が一般的だと思います。
 白黒ならこれで問題ないと思いますが、カラーは温度管理が比較的シビアなので、 この方法では安定した作品を製作するのは難しかったと思います。

深タンクについて
 そこで深タンクによるカラーのフィルム・ペーパー現像を紹介します。深タンクの特徴は
  液温が安定している
  準備・かたずけが簡単
  地球にやさしい(廃液が出ない)
  製作単価が安い
といったところでしょう。
 深タンク方式は機材が販売されていないので(あるのかもしれないが、僕は知らない)、 機材の多くを自分で作らなければなりませんでした。 初期投資・労力はある程度必要としましたが、一度システムを製作してからは、 簡単で、安定した作品製作が可能になりました。 「深タンク方式」などと書くと、何やら難しい装置だと想像するかも知れませんが、仕組み・構造 はイタッテ単純・簡単です。
 深タンクによる現像・プリントは正式な作業マニュアルがなく(あるのかもしれないが、僕は知らない)、 僕自信も現像・プリント作業を習ったことがないので、書かれている内容の多くは自己流です。 たぶん、かなり間違いがあるかとは思いますが、素人のやっていることなのでご了承下さい。 メールなどで指摘いただければ幸いです。

カラー自家処理は簡単
 カラー自家処理だからといって特別な技術・知識はあまりありません。白黒の現像・プリント をしたことのない方でも簡単にできますし、深タンクを使用すればなおさらです。
 また、白黒の印画紙の処理行程が3液処理なのに対し、カラープリントの処理行程は2液処理です。 むしろ、その点から、白黒よりカラーの方が楽かもしれません。処理時間も全行程で3分ほど、と トテモ短時間です。
 ただし、白黒現像では赤い光の元で出来上がりを確認しながら作業できましたが(印画紙は青い光に反応する)、 カラーは全ての色に反応しなければならないので、カラーのセーフライトは真っ暗です。 そのため出来上がりを確認しながら作業することは無理です。
 カラーの処理は白黒と違って、精神論・芸術論の入り込む余地がほとんどありません(特に深タンクでは)。 作業はシステマチックに行われ、本人の意思とは無関係に、気がついたら写真が出来あがっている、 という感じです。要は化学反応の行程なわけですから。写真に芸術性を求める人は白黒の方が良いでしょう。

深タンクは地球にやさしい(廃液が出ない)
 現像液は酸化が早いため、通常液は使い捨てになります。深タンクは液の酸化が少ないため 液は繰り返し使用可能で、廃液がほとんど出ません。

まずプリントから
 はじめて現像・プリントをされる方にはプリントからはじめることをお勧めします。フィルム現像は失敗 が許されないので、まずプリントで暗室作業になれてからの方がいいでしょう。



僕の暗室作業の実際
 ここで撮影から写真ができるまでの一連の流れを「写真日記」から紹介します (多少編集しています)。

4月29日 C撮影会
 給料日前なので金がない。それでもC撮影会のスタンプが貯まって1回無料で撮影できること、 フィルムの在庫があったこと、で撮影会にいくことにした。
 今回は(から?)スタジオが変わった。以前のスタジオは窓から自然光が入ってきたのだが、 今回のスタジオは地下。ISO感度400のフィルムを持って来て良かった。バックは白のホリゾント。 照明は左右からのタングステン光6灯。F4で1/125。手ぶれギリギリか?
 カメラはマミヤRB67SD。レンズは127mmと90mm。 前回電動フィルムホルダー不調で多重露光してたので、 今回は昨日「フジヤカメラ」で買った手巻き220フィルムホルダー。 撮影の度、レリーズセットとフィルムの巻上げを行わなければならず、 忙しくガチャガチャとヤカマシイ。

4月30日 カラーフィルム現像
 昨日4月29日に行われたC撮影会のフィルムを現像した。

現像データ
フィルム=フジフィルム・プロ400の220。
処理液=コダック・フレキシカラーケミカル。
処理温度=35℃(メーカー指定は38℃)。
処理時間
 現像=7分(メーカー指定は38℃で3分15秒)、
 漂白=10分(メーカー指定は38℃で4分20秒〜6分30秒)、
 定着=10分(メーカー指定は38℃で4分20秒〜6分30秒)。

時間は6本処理して1時間30分ほど。

 明日は今日現像したネガのコンタクトプリントを作る予定。出来るかな〜。仕事次第だな。

5月1日 ネガファイリング
 昨日現像したネガをネガアルバムにファイルした。 時間があればコンタクトプリントしたかったが帰りが遅かったので明日。 日記に書くほどのことではなかったナ。

5月7日 カラーコンタクトプリント
 4月29日に撮影したネガのコンタクトプリントを作製した。 10枚作製して、1時間30分。データがあったので1回でドンピシャのプリントが出来た。

引き伸ばしデータ
引き伸ばし機=LPL7453、
フィルム=フジフィルム・プロ400の220、
レンズ=105mm、
絞り=11、
露光時間=6秒、
カラーフィルタ=C:0、M:35、Y:120。
カラーペーパー=フジフィルムAG4切り、
処理液=コダック・エクタカラーRAケミカル 。
処理温度=30℃。
処理時間=発色現像:1分30秒、漂白定着:1分30秒。

なんかピンボケが多いみたい。手ブレか?使えるネガがあるんだろうか?

5月9日 カラー本プリント
 4月29日に撮影したネガからの本プリント。 今回は「脇色彩写真研究所」のカラーバランス・システムでカラーバランスを合わせた。 おかげでチャントした色が出たが、少々時間がかかった。7枚製作して2時間ほど。

引き伸ばしデータ
フィルム=フジ・プロ400・220、
引き伸ばし機=LPL7453、
レンズ=105mm、
絞り=22、
露光時間=10秒、
カラーフィルタ=シアン:0、マゼンタ:20、イエロー:120、
カラーペーパー=アグファ・シグナムU、
処理液=コダック・エクタカラーRAケミカル。
処理温度=30℃。
処理時間=発色現像:1分30秒、漂白定着:1分30秒。

マコト写真館表紙


inserted by FC2 system